静かに忘れられつつある、美しき“かつての観光名所”
🌿 滝の音と風に包まれる“ひとときの秘境”
ギニア・キンディア郊外の山間に佇む「Le Voile de la Mariée（花嫁のベールの滝）」は、観光地として整備された過去を持ちながら、今は静かに自然へと還りつつある滝です。
名前の通り、花嫁のベールのように優雅で繊細な水の流れ。その滝が生み出すひんやりとした風と霧が、周囲の空気をまるで高原のように涼しく変えてくれます。
📸 見どころと現地の雰囲気
🌬 涼しさに包まれ、泳ぐ気にならないほど
滝壺近くでは、滝が落ちる勢いによって冷たい空気が周囲に広がり、思わず体を丸めたくなるほど。その心地よさに、暑いギニアにいることを一瞬忘れるかもしれません。
「泳げる滝」として紹介されることもありますが、実際にその場に立つと、泳ぐより静かに眺めていたくなる場所です。
🏚 廃墟のような施設と“忘れられた観光地”感
滝のそばには、観光地として整備されたかつての施設跡がありますが、現在は使われておらず、訪問者の姿もほとんど見かけません。静かに風化していく風景と、自然の静寂が織りなす雰囲気は、どこか詩的です。
🎋 かつての雄大な竹林と若い恋人たちの刻印
かつて滝のそばには大きく育った竹林が広がっていました。その竹には、若いカップルたちが刻んだと思われる無数の名前やイニシャルの跡があり、訪れる人々の愛や思い出がそっと刻まれていました。
しかし現在、その竹林は切り払われてしまい、静かだった場所にぽっかりとした空間ができています。
この竹林の消失は、自然の変化と共に、訪れる人たちの歴史の一部も失われたことを意味しています。
🚗 アクセス
- 場所：キンディア県 モロタ地区
- 距離：コナクリ中心部から車で約3時間（国道N1沿い → 脇道3km）
- 交通手段：車（4WD車ならばなお安心）
✨ まとめ
Le Voile de la Mariéeは、「一度は注目されたが、今は静かに忘れられた名所」。
その分、人工物のない静かな自然、観光客のいない特別な時間が残っています。
未来にまた整備される可能性もある今、“失われつつある風景”を目に焼き付けられるチャンスです。